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映像メディアと滲出性中耳炎

ブログ 2016年08月22日

滲出性中耳炎とは鼓膜の奥に水がたまる病気です。小学校に入学されるまでのお子さんには、よくみられる病気です。多くは自然に治りますが、中には難治の場合もあります。

その滲出性中耳炎に対し、少し違ったアプローチで治療を試みられた先生の論文がありましたのでご紹介したいと思います。

その治療とはテレビ、ビデオなどの映像メディア視聴を制限するというものです。

薬物療法などで改善しない滲出性中耳炎のお子さん49名に、平日はゲームは禁止、テレビ・ビデオの視聴は1時間まで、それ以上はビデオ録画し、土日祝日に視聴。土日祝日はテレビ・ビデオは無制限、ゲームは1日1時間までという制限を1~4週間行ったそうです。

すると、きちっと制限ができたお子さんでは滲出性中耳炎が軽快する傾向が見られました。

またメディア制限終了後に再発した8名のお子さんに、再度メディア制限を行うと再び滲出性中耳炎が軽快したとのことです。なかには投薬を行わなくても、メディア制限・解除に応じて軽快・悪化するお子さんもいらしたそうです。

メディア制限がすべてのお子さんに効果があるかどうかはわかりませんが、再現性はあるようなので通常の治療で改善しない場合に試みてみる価値はあるかもしれませんね。

機序はよくわかっていませんが、メディア制限達成度と睡眠習慣改善度に関連があり、改善の機序の一つに睡眠習慣の改善があるかもしれないと述べられていました。

 

辻川 覚志他. 映像メディア視聴の小児滲出性中耳炎への影響.耳鼻臨床105:7;623-629,2012

 

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